この記事を読んでいるあなたは、
- 椅子のガタつきの修理方法について知りたい
- 椅子がガタつく原因を知りたい
- どこに修理を依頼したら良いのかを知りたい
上記のように考えているかもしれません。
今回は、そんなあなたに向けて「椅子のガタつきの修理方法や椅子のぐらつく原因、対処法」などをお伝えしていきます。
椅子の構造別のガタつきの修理方法
椅子のガタつきの修理方法は、椅子の構造によって異なります。
椅子の構造は大きく分けて「木材を組んでいる」椅子と「ネジを使っている」椅子があります。
それぞれ構造ごとに修理方法が異なりますので、それぞれ紹介していきます。
木材を組んでいる椅子の場合
木材を組んでいる椅子は、長年使用すると座面や背もたれを繋いでいる部材の接合部に「ゆがみ」が出てガタつくことがあります。
これは背もたれや座面の部材の留めの部分が経年変化で木が痩せ、隙間ができぐらつきの原因となるケースが多いです。
主な修理方法としては椅子を部材ごとに分解し、接合部に新たに接着剤を流し組み立てする「組み直し」があります。
また、接合部の部材が痩せている場合は部材を継ぎ足すなどの補強も行います。
ネジを使っている椅子の場合
ネジを使い座面と脚を固定している椅子がガタつく場合は、ネジが緩んでいたり、外れている可能性があります。
椅子をひっくり返すなど、まずは全体をよく観察してみるとよいでしょう。
こちらはドライバーなどネジ形状に合わせた工具を使用し、緩みを締めることでぐらつきは直ります。
このように椅子がぐらつく場合、構造ごとに修理方法が異なりますので、それぞれの構造に合わせた修理を行うことが大切です。
椅子のガタつき部分ごとの修理方法
椅子のガタつきは、椅子の構造だけでなく、それぞれのガタつきが起きている箇所によって修理方法が異なります。
- 背もたれ
- 座面
- 隙間
それぞれの部位に合わせた修理方法をご紹介します。
背もたれの修理方法
背もたれが木組みで構成されている椅子の場合、後ろ脚と背板を留めるホゾが緩み、ガタつく場合があります。
ホゾとは、釘やネジを使わず、木と木をつなぎ合わせている接合方法です。
この場合背板を後ろ脚から取り外し、ホゾ部分の接着剤をヤスリがけで落とし、新たな接着剤を塗り込み組み直します。
座面の修理方法
椅子の座面でグラつきの多い箇所として、「後ろ脚と座面の接合部分」があります。
この箇所は負荷がかかりやすく、ホゾに隙間や歪みが生まれやすいため、座面と後ろ脚のホゾの組み直しが必要になります。
この他、座面そのものの桟や部材が緩んでいる場合は座面を分解し、組み直す作業が必要になるケースもあります。
隙間の修理方法
木組みの椅子を組み直す場合、接合部分に接着剤を塗り直すだけでは溝の大きさが合わず、接合できない場合があります。
これは経年変化でホゾやダボの大きさが合わなくなったため起きる現象ですが、以下の修理方法で隙間を埋めることができます。
ホゾを継ぎ足す
木組みのホゾ部分の大きくなったホゾ穴に合わせ差し込むホゾを「継ぎ足す」方法です。
継ぎ足す部材が小さい場合、加工・接着が難しいケースがあります。
この場合、ホゾ穴を広げ部材を適度なサイズにできるよう加工することもできます。
ある程度精度が要求される加工ですので、DIYでは難しい場合もありますので、覚えておきましょう。
楔(くさび)を打ち込む
差し込む部材とホゾに段差がない場合、接合部に楔(くさび)を打ち込み隙間を埋める方法です。
楔(くさび)は先端が尖っているため、すべての隙間を埋めることはできませんが、手軽に補強できる方法と言えるでしょう。
ホゾを差し込んだ隙間に楔(くさび)を打ち、余った部材を削り取るようにしましょう。
このように組み直し修理では、接合部の隙間を埋める作業が必要になるケースがあります。
椅子の状態を確認し、必要な作業を検討してみましょう。
部屋の設置場所が原因のケースも
椅子のガタつきは、普段椅子を使用している場所が原因のケースもあります。
例えば部屋の床が傾いている場合や、床が凹んでいるケースも考えられます。
別の部屋に椅子を置くと、ガタつきが収まる場合はお部屋自体に問題がある可能性が高くなるため、試してみてください。
椅子のガタつきをDIYで修理する場合のメリット・デメリット
椅子のガタつきをDIYで修理する場合の特徴は以下の内容になります。
メリット
DIY修理の場合、工具や一部の部品代で修理できるため業者と比べて費用が安いメリットがあります。
また基本的に自分の都合で作業できますので、空いた時間を利用するなど効率よく取り組めます。
デメリット
修理の内容によっては全て自分で作業を行う必要があるため、手間が掛かってしまいます。
また、自分のスキル以上の作業の必要がある場合など失敗する可能性もあるため、手に負えない場合は業者に相談してみましょう。
椅子のガタつきを修理するのに必要な道具
椅子のガタつきを修理する際に必要な工具は、椅子の構造ごとにことなりますのでご紹介します。
木材を組んでいる椅子の場合
- 金槌(金属・ゴム製)・ボンド・鋸(ノコギリ)
- ヤスリ・ドライバー・六角レンチ
- ネジ など
ボンドは木材を接着するため木工用を、ヤスリは接着剤を剥がすため紙ヤスリでも作業できます。
ネジや釘などの固定具を使っている椅子の場合
- ドライバー・六角レンチ
- ネジ など
椅子の固定具は蝶番のネジ留めなど取り外す工具の種類が異なります。
ドライバー、六角レンチなど固定具を確認し使用しましょう。
木組み椅子のガタつき修理の工程
木組み椅子のガタつき修理の工程は、以下になります。
- 椅子を組んでいる箇所の部材を外す
- 部材に付いている古い接着剤をはがす
- 部材を組み合わせる箇所に接着剤を塗る
- 椅子を組み立てる
- 接合部が浮かないよう、接着剤を塗った箇所を紐・テープなどで固まるまで固定する
- 接着部分が固まったら、完成
それぞれの工程を紹介していきます。
1.椅子を組んでいる箇所の部材を外す
座面、背もたれ、脚などの接合部を外す作業です。
金槌を使用しそれぞれのパーツを取り外してみましょう。
2.部材に付いている古い接着剤をはがす
ヤスリを使用し、古い接着剤を削り取る作業です。
新たな接着剤を使用する際しっかり接合できるよう、しっかりと剥がしていきましょう。
3.部材を組み合わせる箇所に接着剤を塗る
ホゾやダボの接合部に接着剤を塗る作業です。
接着剤が少ないと接合できない場合があるため、適量を塗りましょう。
4.椅子を組み立てる
椅子を組み立てる作業です。
この時、ガタ付きが出ないよう平行な作業台の上で組み立てることが大切です。
5.接合部が浮かないよう、接着剤を塗った箇所を紐・テープなどで固まるまで固定する
接合部同士を固定する紐かけやテーピングを行います。
緩みが出ないよう、しっかりと固定しましょう。
6.接着部分が固まったら、完成
椅子の部材を外す際は、ホゾ組み、ダボ組みなど構造ごとに金槌を使い少しずつ取り外します。
この時ホゾ組みなどは簡単に外れない構造のものもあります。
無理に外そうとすると、部材が壊れてしまう場合がありますので注意しましょう。
また、一度に組み上げる構造の椅子は仮組みし、接着する箇所を決めてから組むとスムーズに作業できます。
固定具を使用した椅子の修理の工程
ネジなど固定具を使用した椅子のグラつきを修理する場合は、固定具が緩んでいる箇所が原因であれば締め直すだけで修理完了です。
ただし、一度締め直した箇所は緩みやすくなっているケースもあるため、ネジを締め直す固定剤を使用すると緩みにくくなります。
このようにDIYで修理する際はガタつきの原因を調べ、椅子の構造に合わせた修理を行いましょう。
ただし、椅子の構造が複雑な場合などDIYでは難しいケースもあります。
修理の方法が分からない場合は無理に行わず、修理業者に相談してみるとよいでしょう。
部屋が原因でガタつく場合の対処方法
部屋の床などが原因でガタつく場合は、まず床の状態を確認してみましょう。
床が傾いている場合
床の傾きで椅子がガタついている場合は、椅子の脚裏にフェルトなどを貼り、高さを変えてみましょう。
床が傾いている方向の椅子の脚に、フェルトを多めに貼ると水平になり、ガタつきが収まる場合があります。
床に凹みがある場合
床に凹みがある場合は、床用の穴埋め剤(パテ)などで凹みを埋めてみましょう。
パテで凹みを平にした後「床の色付け」も忘れずに行っておくと、違和感なく使用できます。
このようにガタつきの原因が椅子そのものかお部屋かで、修理する内容は異なります。
それぞれの状態を確認の上、修理するようにしましょう。
椅子のガタつきの修理を依頼した場合のメリット・デメリット
修理を業者に依頼する場合の特徴は以下の内容になります。
メリット
椅子を修理する業者にもよりますが、「椅子の修理」を専門に扱う業者であれば的確な修理を受けることができるでしょう。
ガタつきをきちんと修理し、使える状態に直すことができる点はメリットです。
デメリット
業者に依頼するデメリットとしては、費用がそれなりに掛かることです。
費用は業者ごとに異なりますので、できれば数社から見積りを取り比較するとよいでしょう。
椅子のガタつきの修理を依頼した場合にかかる費用
椅子のガタつき修理を業者に依頼した場合、一度分解し組み立てる「組み直し」という作業になります。
椅子の状態や構造によって、費用は異なりますので見積りを依頼してみましょう。
納期はどれくらいかかる?
椅子のガタつき修理を業者に依頼した場合、約2週間〜1ケ月程度が納期の目安となります。
普段使用している椅子をすべて預けた場合、使用できる椅子がなくなるため注意しましょう。
ガタついた椅子は使用を控えることをおすすめしますので、修理を依頼する際、問題なく使用できる椅子を確認しておくとよいでしょう。
修理の依頼先
椅子のガタつき修理を業者に依頼する場合、大きく2つの種類があります。
椅子の製造メーカーに依頼する方法
椅子の製造メーカーが分れば、メーカー修理を依頼できるケースもあります。
製造メーカーによる修理では、代替えパーツがあることや椅子の構造に詳しい方に依頼できるため安心して依頼できるでしょう。
ただし、廃盤などで修理を依頼できないケースもありますので、メーカーや品番が分れば問合せてみましょう。
修理業者に依頼する方法
椅子の張り替えや組み直しを請け負う修理業者では、椅子の構造に詳しい職人さんによる修理を依頼できます。
修理業者の中には、椅子を修理して販売する「リペア業者」も多く、修理の技術はこちらも安心して依頼できる業者が多いでしょう。
ただし代替えパーツがない場合や、椅子の構造上修理が難しいケースもありますので、見積りを依頼する際に相談してみましょう。
販売店に依頼できるケースも
椅子の修理を依頼する場合、販売店に依頼することもできます。
修理を相談する際、製造メーカーや型式などが分れば販売店から製造メーカーに依頼できます。
ただし、保証の切れている場合や修理を受付していない店舗もあるため直接相談してみるとよいでしょう。
このように修理業者では、製造メーカーや修理業者に依頼する方法があります。
椅子のモデルや状態に合わせて、依頼する業者を検討してみましょう。
椅子のガタつきでお困りの場合はアルティジャーノにご相談ください
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椅子のガタつきの原因と修理方法まとめ
椅子のガタ付きは危険のサイン?という疑問やガタつきの原因、修理方法について詳しく解説しました。
椅子のガタつきは放置すると危険なため、修理する必要があることをご紹介しました。
業者に依頼する場合やDIYで修理する方法などそれぞれの特徴を解説しましたので、最適な方法を検討してみましょう。
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